リニア、ヤマトイワナは「いない」のか？

　以下は、私の取材ではなく、ＮＨＫ静岡が本日流したニュースです。

　要約すれば、静岡県でリニアのトンネル建設予定流域において、保護が求められる渓流魚「ヤマトイワナ」が、ＪＲ東海が「確認できない」とする報告を出したということです。
　これに対して、地元の漁協と市民団体が反発。両組織は、ヤマトイワナの捕獲場所を示す地図を作成しました。
　ＪＲ東海は、「ヤマトイワナの生息を否定はしてはいない。環境に十分配慮して工事をすすめていきたい」と話しているから、あくまでも工事に前向きなようです。
　静岡市、環境省などにコメントを求めてみます。

ーー記事はここからーー

リニア調査結果に漁協など反論

　リニア中央新幹線が計画されている南アルプスの大井川源流域を調査をしたＪＲ東海は保護が求められる渓流魚のヤマトイワナについて確認できないとの結果をまとめましたが、地元漁協と保存会は捕獲場所をまとめた地図をつくり生息は間違いないとしてＪＲに魚の保護を要望することになりました。
　ヤマトイワナは中部地方の太平洋側の川にしか生息しないサケ科の渓流魚で、環境悪化で数が減る中、南アルプスの大井川源流は貴重な生息域の１つです。
　リニア中央新幹線はこの大井川源流域の地下にトンネルを掘るため、川の水量が最大毎秒２トン減ると予想されＪＲは先月自然への影響調査を報告書にまとめました。
　この中でＪＲはイワナは見つかったものの純粋なヤマトイワナは確認できなかったとしました。
　これに対して川を管理する井川漁協と渓流魚の保護をしている「やまと渓流会」はこれまでにヤマトイワナが捕獲されたり生息が確認されたりした地点を地図にまとめました。
　それによりますとリニアのトンネル工事の予定地の近くにはここ３年で魚が捕獲されたり過去の調査から生息が推定される支流があわせて４本あります。
　井川漁協と協力して渓流魚の保護活動に取り組んでいる市民団体「やまと渓流会」村田幸信会長は、「ＪＲの調査地点は少なく、場所も違っていると感じる。魚の生息は間違いなく、工事で水質は悪化し水量もへって魚がいなくなることも考えられる」と話し、魚の保護対策をＪＲに要望するとしています。
　これについてＪＲ東海は「今回の工事の影響が及ぶと考えれる範囲での調査では純粋なヤマトイワナは確認されなかったが生息を否定はしてはいない。環境に十分配慮して工事をすすめていきたい」と話してます。
　静岡県でのリニアの工事は早ければ来年から始まる予定です。

　この記事の動画はこちらのサイトで見れます。

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