リニア、新たなホームページとかわらばんが始まった

　本ブログでは、何度か、市民団体に向けて、あなたたちからも積極的に情報発信をと主張を展開してきました。
　実際、関係者にも直接その意向を伝えたら、「その通りです」と、「リニア新幹線沿線住民ネットワーク」の連絡網にそれを伝えてもらうこともできました。

　そのタイミングと重なったのですが、ここ最近で、長野県大鹿村で、二つの情報周知が始まりました。


●ＮＯ！　リニア連絡会

　一つが、「沿線住民ネットワーク」に加盟している「NO！　リニア連絡会」（代表：山根沙姫さん）のホームページ"の立ち上げ。

　大鹿村をめぐる基本的な情報が掲載されています。
　今後、より具体的な村民の声、動きなどを掲載してくれることを期待しています。


●リニア工事情報かわらばん

　もう一つが、谷口昇さんが発行する「リニア工事情報かわらばん」。

　今年１月、ＪＲ東海は大鹿村の釜沢地区で、リニア坑道の設計のための１キロの水平ボーリングを開始しました。
　これは２４時間体制で行われているため、住民から夜もうるさいとの苦情が起きているのですが、まさしくその釜沢の現場から発信されたのが「リニア工事情報かわらばん」です。



　今のところ、フェースブックでの情報提供となっていますが、近日中にブログ版も開設されるようです。


●大鹿村の100年を育む会

　なお、同村には「大鹿村の100年を育む会」（代表：前島久美さん）というグループがあり、2010年から活動を続けています。１００年という文字から伝わるように、持続可能な地域の形成を目指すグループです。

　その活動は、村の植生調査、トイレ掃除、歴史の学習会等々ですが、主軸の一つが「リニア検証」でもあります。リニアに賛成でも反対でもなく、リニアを学習し、周知することを目的としています。これまで、住民アンケートや「リニアを考える新聞｣を発行するなどの活動を展開してきました。
　最近では、村に設置した「リニア対策委員会」にも前島さんが参画していますが、その運営を巡っての村への質問状とその回答とがなかなか読ませてくれます（これは別途書きます）。

　リニア検証部のサイトはこちらで読めます。


●「美しい村」の議員日記

　また、同村の村議会議員の河本明代さんが運営するブログ『「美しい村」の議員日記』も、村の内外での出来事を丹念に記していますが、主軸の一つがリニア問題です。
　今回のボーリング調査についても２月９日に記事を書かれています。

　
　一日に最大で１７３６台もの工事用車両が通ると予測されている大鹿村。
　保育園や小学校の脇を１分間に３台もの大型車両が通るとは、想像しただけでゾッとする話です。
　騒音、振動、泥はね、土埃、排気ガス。これが朝から晩まで１２年も続くとなると、保育園の子どもたちは、もう外では遊べないということになります。
　また、道路を渡ってお隣さんを訪ねることすら難しくなり、洗濯物も外に干せない家庭も出てくることでしょう。
　大鹿村の静かな風景を体験したい人を待ち受ける観光業にも打撃は必至。

　誰もが簡単に想像できる受け入れがたい現実。
　地元の皆さんの積極的な情報発信を応援します。リニア計画の直接関係地の外にいる人たちへの丹念な情報周知こそが、問題への理解の一助となるはずです。

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