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Author:樫田秀樹 ブンブンエコライト
ブンブン回すだけで充電できる懐中電灯。たった97グラム!
電気不要・8年間カートリッジ交換不要の浄水器
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40種類の柄、15種類のカラーから自分好みに選べる、オリジナル フルジップパーカ
バケツ洗濯機KJ-950
これは便利!雑巾や軍手、スニーカーなどがきれいに!
携帯用洗面器
旅行に便利。空気で膨らむ洗面器。
電球型ポケットライト
財布や名刺入れにも入る薄型ライト。厚さ3ミリ
LEDダイナモランタン
手回し充電もソーラー充電もOK。部屋のインテリアにも。
LEDキャンドル
LEDだけど炎がゆらぐ。癒される。息の吹きかけでオン・オフができる。
タタメットズキン
サイズ調整できる折り畳み防災ヘルメット+ずきん。落下物にも炎にも強い!
パッカブルブーツ
折り畳める長靴。色も選べます
アンチボトル
折り畳めるウォーターバッグ。500mlなので、何度でも使えるペットボトルとして重宝する。色は7色。
浄水機能ペットボトル
カーボン製フィルターが水道水をおいしい水に変える。385ml。色は3色。
あつあつ加熱パック
火を使わずに食材を98℃まで加熱。災害時には暖かいものを食べたいですね。
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●「会津電力」
という電力会社があります。 設立は昨年8月。社員数は役員も入れて9人。5人の役員はいまだに無給の小さな会社です。 ここが、今月10月29日に、昨年から建設を進めていた、合計2・5メガワット(約700世帯分)の太陽光発電所の竣工式と発電を開始します。 一番大きな発電所は、約2ヘクタールの山の斜面に設置した3740枚の太陽光パネルを敷き詰めた約1メガワットの「雄国(おぐに)発電所」(福島県喜多方市)。 他は、エネルギーの地産地消を実現するため、数十キロワットという小さな発電所を福島県内の約20カ所に設置しています。 ![]() ![]() ●原発爆発で「商売終わった!」 喜多方といえば、蔵とラーメンで有名な街ですが、逆に言えば、蔵とラーメンをセットにして観光ブームに火を付けたのですが、その火つけ人は、江戸時代から224年も続く酒蔵の「大和川酒造社」の佐藤弥右衛門(やうえもん)会長。 そして、この佐藤会長こそが、会津電力を設立した人です。 ![]() そのきっかけは、3.11後の原発爆発。 喜多方市は福島県西部にあるため、地震の被害は少なく、また放射線値もそれほど高くはないのに、爆発のニュースを聞いたとき、佐藤会長は「商売終わった!」と思ったそうです。というのは、大和川酒造は、全国の酒蔵で唯一、自社の酒米を100%栽培している酒蔵であるからです。しかも、減農薬と無農薬で。そして、仕込みの水も飯豊山脈からの伏流水を使用。 このこだわりで、代表的銘柄の「弥右衛門」は全国品評会で何度も金賞を受賞してきました。 ![]() ![]() ところが、あの爆発で、世間一般は、福島の水も土も汚染された!と捉え、実際、大和川酒造にはあの3月には一本の注文も入りませんでした(今は回復)。 ●東電に任せっぱなしだった自分達にも責任がある 佐藤会長は当初は、「安全ですと嘘をつき続けてきた東電と国は許せない」と憤ります。 そして、同じような思いを抱いている県民を集めてのシンポジウム「ふくしま会議」をその年の11月11日から開催。これには1000人超が参加し、今後の福島をどうしていったらいいのかの意見を出しあうのですが、そこで出された意見で共通していたのが「でも、やはり電気は必要だ」、「電気を電力会社任せにしていた自分達にも責任はある」ということでした。 佐藤会長は「僕はそれまでは、水や食糧のことは深く考えてきたけれど、エネルギーは考えていなかったと気づいた。ならば、自分たちで責任のある電気を作ろう」と決めます。 この思いに同調した人が集まり設立されたのが会津電力です。 佐藤会長は、ここでは社長として就任します(ただしまだ無給)。 経産省からの助成金、地元の信金と信組からの融資、そして市民ファンド(一口20万円のファンドで、1億円が3カ月で集まった)で事業は順調に進み、冒頭で書いた通り、今月29日に竣工式を迎えるのですが、「東北電力はとてもよく協力してくれた」と会津電力の社員は振り返ります。 ●10年後には福島県の全電力をカバーする! ところが… そして、会津電力の夢は、10年後には、福島全域をカバーする190万キロワットもの発電を自分たちで管理することです。 これを語る時の佐藤社長の言葉には力が湧いてきます。 「10年後の目標? まあ、大風呂敷(笑)。何千億円もの話ですから。でも、夢をもつのは必要だよ。まず、夢をどーんと表明すること。その実現のために、自らの行動が変わっていくんだから。リスクを考えていたら何も動けない。一つの組織に誰かノーテンキがいないとね。俺? そうだね(笑)。会津電力では、みんな俺と同じ気持ちなのが分かる。楽しいよ、この仕事は」 じつは、この会津電力のこと、本日(10月6日)発売の週刊プレイボーイに書いたので、ここではまだ詳細は書けません。是非、書店で手に取ってみてください。 この取材から帰宅したのは10月25日。ああ、いい取材だったと、その日の朝刊を何気に手に取ると、そこにはびっくりの曇天返しが。こう書かれていたのです。 「九州電力が二十五日、太陽光などでつくった再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度に基づく契約の受け付けを、一般家庭用を除き九州のほぼ全域で中断した。東北電力の海輪誠(かいわまこと)社長もこの日、契約受け付けの中断を検討する方針を表明。」 なんだ、これは! 急いで、会津電力に電話すると「私たちも東北電力から文書を受け取ったばかりでびっくりしています。ただし、まだ『検討』の段階なので、これから話し合います」 じつは、この時点で、プレイボーイへの記事は印刷に回さねばならず、会津電力のこのコメントを最後に記事の掲載となりました。 しかし! 9月30日。東北電力は、再生可能エネルギーの買い入れの中止を『検討』ではなく、『方針』と決定したことを発表。 そして、会津電力から私に連絡が入りました。 「当社の来年度の事業が見直しとなってしましい、大変大きな影響を受けております」 今後のことは、社内で話し合って決めるようですが、とても残念なできごとです。 2016年の電力自由化を受けて、会津電力も「pps」(新電力会社)として一般家庭に電力を送る事業を始める予定でした。それにも暗雲が覆いかぶさろうとしているのです。 そもそも法律上、大手電力会社は、再生可能エネルギーの買い取り希望にはすべて応じなければなりません。 ただし、「再生可能エネルギーの申し込みの急増によって送電網の容量を超えてしまうなど、電力の円滑な供給に支障が生じる恐れがある」場合は、買い取る電力量の上限を設定できるのです。 今回、九州電力、北海道電力、四国電力、東北電力は、「一時的に管内の電力需要を上回る可能性があるから」「どこまで再生可能エネルギーが受け入れ可能かを見極めるため」との理由で、連鎖的に再生可能エネルギーの売買契約を中断することを決めました。 これはまったくもっておかしなことです。 出力調整のできない原発の電気は流しっぱなしにしておきながら、再生可能エネルギーのときだけ『円滑な供給云々』を言い出すのは。 会津電力は、市民運動の世界で見られがちなモデル作りだけにとどまらず、本気で県内の電力需要を、太陽光、小水力、地熱、風力、木質バイオマスなどで長期的に実現することを考えているのです。 福島で芽生えたこの火を消すことがあってはならない。そう考えています。
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取材のカンパをお願いいたします
1都6県にまたがるリニア問題を一人で取材することは自分で選んだ道でありますが、それも多くの方から取材費カンパというご支援をいただいたからです。とはいえ、2022年末にその資金プールがついに底をつき、東京都や神奈川県以外の遠方への取材を控えざるを得なくなってしまいました。今一度、ご支援を賜りたくここにそのお願いをする次第です。ご支援者には、今年には発行予定のリニア単行本を謹呈させていただきます。私の銀行口座は「みずほ銀行・虎ノ門支店・普通口座・1502881」です。また100円からのご寄付が可能なhttps://ofuse.me/koara89/letter もご利用ください。私と面識のない方は、お礼をしたいので、ご支援の際に、できればお名前を連絡先を教えていただければ幸いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。 樫田拝
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![]() 私が原発を止めた理由
3.11以後の原発裁判において、初めて運転差し止めを命じた判決を出した裁判長が、退官後の今、なぜあの判決を出したのか、なぜほかの裁判では住民は敗訴するのかを説明している。
超電導リニアの不都合な真実
リニア中央新幹線の問題点を『技術的』な側面から、極めて客観的に情報を分析しその発信に努め、リニアの実現性には課題ありと論じている。難しい専門用語を極力排し、読み易さにもこだわった良書。
リニア新幹線 巨大プロジェクトの「真実」
リニア中央新幹線を巡る問題を語らせては、その理論に一部のすきも見せない橋山禮治郎氏の第2弾。このままでは,リニア計画とJR東海という会社は共倒れになることを、感情ではなく、豊富なデータを駆使して予測している。必読の書。
自爆営業
国会で問題にされても一向に改まらない郵便局の自爆営業。年賀状1万枚、かもめーる700枚、ふるさと小包便30個等々のノルマはほぼ達成不可能だから、ほとんどの職員が自腹で買い取る。昇進をちらつかせるパワハラや機能しない労組。いったい何がどうなっているのか?他業種の自腹買取も描いている。
取れる! ダニ取りマット
アキモトのパンの缶詰12缶セット
スペースシャトルの宇宙食にもなった。保存期間は3年。しっとりおいしい奇跡の缶詰。24缶セットもある。
共通番号の危険な使われ方
今年10月に全国民に通知され、来年1月から運用が始まるマイナンバーという名の国民背番号制度。その危険性を日本一解かり易く解説した書。著者の一人の白石孝さんは全国での講演と国会議員へのアドバイスと飛び回っている。
マグネシウム文明論
日本にも100%自給できるエネルギー源がある。海に溶けているマグネシウムだ。海水からローテクでマグネシウムを取り出し、リチウムイオン電池の10倍ももつマグネシウム電池を使えば、スマホは一か月もつし、電気自動車も1000キロ走る。公害を起こさないリサイクルシステムも矢部氏は考えている。脱原発派は必見だ。
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