先日書いた、「リニアと御嶽山」ですが、フェースブックでもそれを書いたところ、なかには、「だからリニアは危ないのだ」との論調に傾く意見も寄せられました。
ただ、繰り返しますが、私は学者じゃないので、危険だとは言っていないし、心の中でもそんな断言はしません。
気になるのは、なぜ、JR東海が御嶽山という火山を検証していないかです。
御嶽山から一番近いリニアのルートは、先日書いた、現在の美乃坂本駅周辺までの50キロではなく、長野県南木曽町までの約35キロでした。ここには、2カ所の非常口が作られます。
では、ますます、なぜJR東海が見解書に御嶽山を書かなかったかが気になります。
ところが、たまたま、知人のジャーナリストがこの件で取材をしたところ、以下のことがわかりました。
JR東海は、品川から名古屋までの全ルートのなかで、最も近くにある活火山が富士山だとしているのです。
全ルートのなかで最も近い・・・か。
確かに、理屈としてはそれは当たっています。
ただ、御嶽山といえば、長野県と岐阜県。
だからこそ、見解の長野県版と岐阜県版を見たわけですが、そこで、記述されていたのが「最も近い富士山」だったので、読む側としては、当然、長野と岐阜での見解には、あの噴火もあったことだし、御嶽山が記述されていてしかるべきと思ってもおかしくはありません。
JR東海の見解は、全ルートを通じて、もっともルートに近い位置にある活火山の富士山が噴火しても、リニアは安全なのだから、それより距離が離れている活火山なら心配なし・・という主張なのでしょう。
だが、それぞれの地域にはそれぞれの地質、岩盤の違いがあるわけで、距離だけで一概に説明できるのかはやはり疑問の残るところです。
何よりも、35年前にも噴火したばかりの山についてはやはり調査と予測が必要だと思います。
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