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Author:樫田秀樹 ブンブンエコライト
ブンブン回すだけで充電できる懐中電灯。たった97グラム!
電気不要・8年間カートリッジ交換不要の浄水器
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●リニア中央新幹線の説明会
6月13日、岐阜県中津川市に行ってきました。 県の「リニア中央新幹線建設促進岐阜県期成同盟会」とJR東海の共同主催による「リニア中央新幹線計画に関する説明会」に参加するためです。 これまでのリニアの経緯や手続きを簡単に整理すると以下のようになります。 ★1962年、旧国鉄が研究と実験を開始。 ★77年 宮崎県で走行実験開始 ★89年、山梨県に実験線の誘致が決定 ★97年 実験線で走行実験開始 ★2007年 JR東海が「自費建設」を発表 ★10年2月 国交省の「交通政策審議会」に設置された「鉄道部会・中央新幹線小委員会」が、計画の妥当性についての審議を開始。 ★11年5月 小委員会「妥当」との判断を出す。国も建設指示を出す。 ★11年9月 JR東海、環境影響評価「方法書」を計画沿線上の住民に縦覧開始。 ★11年10月 JR東海、計画沿線上の58箇所で説明会を実施。 ★11年末~12年初頭 計画沿線上の自治体(都県や市)のなかの「環境影響審議委員会」がJR東海の職員を交えて、審議を実施。 ★12年1~2月 審議委員会が答申を市長や知事に送る。市長や知事は、リニア計画についての「意見書」をJR東海に送る。 この間、小委員会には888件のパブコメが寄せられ、各地の方法書の説明会でも意見や質問が飛び交い、1042件ものパブコメが集まりました。 簡単に言えば、パブコメも説明会での質問も、9割以上が「リニアに反対」です。知事の意見書にも、たとえば岐阜県知事は自然環境や騒音など33項目について厳しい注文をつけています。 ただ、JR東海の回答は簡単に言うならば、「環境影響評価準備書までお待ちください」ということです。 準備書とは、方法書説明会やパブコメに寄せられた意見や質問、知事の意見書などを踏まえ、実際のアセスの結果を盛り込んで作成した、より詳細な計画書のことです。 だが、これが縦覧されるのは来年末前後。ということは、2014年着工の目前です。つまり、JR東海は、着工寸前までは回答しませんと同義の回答をしたのです。 ●独自の説明会 しかし、おそらくJR東海も、ほとんどが反対意見ばかりの自分たちの計画を「まずい」と感じているはず。正確には、理解されていないことを「まずい」と思っていると思います。 そこで、山梨県でも実施されましたが、上記、法律には則らない、独自の説明会を企画したのだ・・と私は捉えています。 ただ、総額9兆円もの建設費がかかる超巨大プロジェクトなのに、このことを報道するメディアはごくわずかです。 リニアにはもちろん賛成する人もいます。私は、そういう賛成派と反対派、何も知らない派とが活発な議論をやり取りすることこそが大切だと思っています。 だが現状で言えば、議論も検証もおろか、住民の質問に「2年後の『準備書』を待ってください」との対応はさすがにまずいのではと、少々JR東海を心配しています。 そこで、法に則らない独自の説明会を開催するだけでも評価したいと思い、中津川市まで行ってきたのでした。 ちなみに、中津川市には1県1駅となるリニアの停車駅が建設される予定です。 さて、地元はリニア推進の意見で盛り上がるか・・と思っていましたが、そんなことはありませんでした。やはり、この説明会でも、厳しい意見が相次いだのです。 リニア計画にはっきりと賛意を示したのは、地元の商工会のメンバーくらいでした。 以下、どんな質問が出たのかを列記します。 Q:建設残土が環境汚染を起こさないか? ここを走る東名高速道路の工事でも、土壌からの出水に環境基準以上の重金属が検出された。自然由来の重金属が酸化すると環境汚染を起こす。私の経験からすると、東海環状可児トンネルでは100万トンの掘削土を積み上げた処分場から雨で重金属が溶け出し、下流の谷では水生生物が死滅した。たとえば、0.01ppmが基準のカドミウムが0.033ppm検出されました。 トンネル工事では、セメントのアルカリで出水がPH10までアルカリ化した。二度と自然を汚染しないで欲しい。 有害地層の発見をして欲しい。私たちの居住地はまともにルートにかかる。ボーリング調査を数多くやってほしい。 県は、下流の15~16世帯にだけ独自の説明会をしたようだが、地区全体に呼びかけて欲しい。 A:不適合な地質もある。知事からの(厳しい)意見書にも書いてある。ボーリングが多ければいいのだが、法令に基づき処理をする 。 残土の処分としては 1.JRの事業として、このリニア建設で使う。 2.自治体の事業として処分する。 3.処分場を作る。 などがあるが、(このどれか)評価書ができるまで間に合わないときも事後調査で報告する。 Q:私は計画に反対じゃない。だが、リニアのルートは、1万人が居住する閑静な住宅地を通過する。リニアからの騒音や振動にしても、実験線のデータを基に、数字でもって安全性を証明して欲しい。「準備書まで開示しない」というのでは我々は困る。 A:実験線での騒音は、4両編成での500キロ走行で、25メートル離れた地点で67.5デシベル。私たちの予測としては70デシベル。これは東海道新幹線と同じです。 振動は、同じく61デシベルを観測し、62デシベルを予測している。 実際の値は準備書でまとめたい。ただ、準備書までの段階での情報公開は、公開できるものについては出したい。 Q:地下を通る場合、土かぶりは何メートル? 電磁場は自然界と同じになる? それを示して欲しい。 A:磁界に関しては距離の3乗に反比例する。トンネルの上部ではごく小さくなると考えている。 Q:駅ができると、一日何本止まるのか? 乗降客の数は? 消費電力の数値は? 自家発電の予定は? A:2027年開業なので、何本止まるかは、そのときの経済状況、発展状況を見て、直前でないと決められない。乗降人員も答えられない。 消費電力は、中電と東電の電気でまかなえる。自家発電はやっていない。やるとも考えていない。 Q:パンフを見ると、多治見市の住宅地を回避する。でも、可児市にも住宅地がある。回避するのか? ルートは現在、幅3キロで設定している(準備書で幅数十メートルの具体的ルートを公表する)が、幅3キロで、そもそもアセスをできるのか? アセスが粗っぽくならないか? A:回避できない場合は、トンネルを掘る。 幅3キロのアセスは、まずは、専門家や自治体からの文献調査をする。河川管理者とも調整する。そして絞り込んでいく。 Q:東京から大阪に行きたい人、東京から福岡に行きたい人は、リニアを使うと(2045年までは)名古屋で乗り換えるのか? 今の計画では、1時間に5000人を運んで16時間稼動で8万人。だが果たして、名古屋まで満車になる試算はある? A:従来の新幹線や在来線ともスムーズな乗り継ぎができるにする。 Q:二酸化炭素の排出量は飛行機の3分の1ということだが、いかがなものか? リニアは原発の電気使用が前提。消費電力は新幹線の3倍以上ですね。原発動かない限り、リニアも動かない。原発問題が収束しないうちに、原発に頼れば、社会的批判に耐えられるか? 原発では使用済み核燃料が残り、その管理には20万年もかかる。 A:原発前提とは言っていない。今の東電や中電の余力のなかで動かせる。 Q:回答がはっきりしない。(東京、名古屋、大阪を1時間で繋ぐことで)7000万人の交流人口を生み出すと書いてあるが、7000万人の乗降客の具体的根拠を示して欲しい。 また、リニアに脱線はないのか? 車内サービスは? A:運転士はいないが問題はない。災害時の誘導のため乗務員の乗せる。 Q(私の質問):その乗務員は何人か? また、リニアは全ルートの8割がトンネルだが、もし不測の事態が起きて(たとえば、超電導状態が突然切れるなど)、リニアが地下トンネルで停車した場合、5~10キロおきに設置した立坑まで、障害者や高齢者など長い距離を歩けない人はどう救出されるのか? A:何かしらの「道具」を乗せるか、お客様にも協力してもらう(!)。救出のための乗務員のトレーニングもする。 この回答に、私は不安を覚えました。 技術が進歩すればするほど、留意しなければならないのは、常に最悪の場合を想定して、それを乗り切るためのシミュレーションをいくつも用意しているかどうかです。そうすることによって、被害は最小限に抑えられます。だが、「お客様に協力」…。 おそらく、この件については、JR東海は深く考えていないのではと思わせてくれました。 昨年5月、北海道のJR石勝線の長さわずか700㍍弱のトンネルで特急列車が火災事故を起こしました。このとき、車掌の誘導がなく、乗客たちの判断で線路に下りて自主避難してぎりぎりで事なきを得たのです。 つまり、これはリニアだけの問題ではなく、いわんやJR東海だけの問題でもありません。しかし、リニアの特徴は、なんといっても、長大トンネルの連続でルートを繋ぐことです。 大丈夫なのか・・です。 説明会の後、リニアに反対する市民団体の方々からいろいろとお話を伺いました。それはまた次回。 ↓ ブログランキングへの応援クリック2つお願いいたします。 ![]() ![]() ↓ 拍手もお願いいたします スポンサーサイト
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取材のカンパをお願いいたします
1都6県にまたがるリニア問題を一人で取材することは自分で選んだ道でありますが、それも多くの方から取材費カンパというご支援をいただいたからです。とはいえ、2022年末にその資金プールがついに底をつき、東京都や神奈川県以外の遠方への取材を控えざるを得なくなってしまいました。今一度、ご支援を賜りたくここにそのお願いをする次第です。ご支援者には、今年には発行予定のリニア単行本を謹呈させていただきます。私の銀行口座は「みずほ銀行・虎ノ門支店・普通口座・1502881」です。また100円からのご寄付が可能なhttps://ofuse.me/koara89/letter もご利用ください。私と面識のない方は、お礼をしたいので、ご支援の際に、できればお名前を連絡先を教えていただければ幸いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。 樫田拝
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![]() 私が原発を止めた理由
3.11以後の原発裁判において、初めて運転差し止めを命じた判決を出した裁判長が、退官後の今、なぜあの判決を出したのか、なぜほかの裁判では住民は敗訴するのかを説明している。
超電導リニアの不都合な真実
リニア中央新幹線の問題点を『技術的』な側面から、極めて客観的に情報を分析しその発信に努め、リニアの実現性には課題ありと論じている。難しい専門用語を極力排し、読み易さにもこだわった良書。
リニア新幹線 巨大プロジェクトの「真実」
リニア中央新幹線を巡る問題を語らせては、その理論に一部のすきも見せない橋山禮治郎氏の第2弾。このままでは,リニア計画とJR東海という会社は共倒れになることを、感情ではなく、豊富なデータを駆使して予測している。必読の書。
自爆営業
国会で問題にされても一向に改まらない郵便局の自爆営業。年賀状1万枚、かもめーる700枚、ふるさと小包便30個等々のノルマはほぼ達成不可能だから、ほとんどの職員が自腹で買い取る。昇進をちらつかせるパワハラや機能しない労組。いったい何がどうなっているのか?他業種の自腹買取も描いている。
取れる! ダニ取りマット
アキモトのパンの缶詰12缶セット
スペースシャトルの宇宙食にもなった。保存期間は3年。しっとりおいしい奇跡の缶詰。24缶セットもある。
共通番号の危険な使われ方
今年10月に全国民に通知され、来年1月から運用が始まるマイナンバーという名の国民背番号制度。その危険性を日本一解かり易く解説した書。著者の一人の白石孝さんは全国での講演と国会議員へのアドバイスと飛び回っている。
マグネシウム文明論
日本にも100%自給できるエネルギー源がある。海に溶けているマグネシウムだ。海水からローテクでマグネシウムを取り出し、リチウムイオン電池の10倍ももつマグネシウム電池を使えば、スマホは一か月もつし、電気自動車も1000キロ走る。公害を起こさないリサイクルシステムも矢部氏は考えている。脱原発派は必見だ。
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