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取材しても、記事にできる情報は1割未満。しかし捨てた9割にも、伝えられるべきものがあります。ボツになった企画も数知れず。そんなネタを紹介します。なお、本ブログの文章と写真の無断転載はお断りします。ご利用希望者合はご一報下さい。
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樫田秀樹

Author:樫田秀樹
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●とうとう始まった都心低空飛行ルートの運用 
 4月3日。
 天気予報では羽田空港周辺は午後には南風。
 ということは、15~19時の間に、羽田空港への着陸新ルートとして東京都心の低空飛行が始まる。果たしてその通りになった。

← 大田区城南島のビルの上空のすぐ真上を飛ぶ。

 私は、羽田空港近くの京浜島(工業地帯)に向かった。
 1980年代、ここでは、地上50メートルという超低空飛行のために、電話も会話もできなくなったいくつかの会社が運輸省を相手取り、裁判を起こし、その結果、運輸省は、今後、京浜島の上空に飛行機を飛ばさないことを約束した。

 だが、増え続ける観光客に対応するため、日本政府(国土交通省)は、その約束を反故にして、池袋、新宿、渋谷、品川、大井町、そして京浜島を羽田空港への着陸ルートとする増便を計画。
 これは周知のとおり、東京23区の半分以上の区で反対運動が起こったが、国交省は「計画についての理解が得られた」と一方的に宣言して、3月29日からの運用を発表。

 だが、都心の低空飛行ルートで羽田に着陸するのに必要なのは南風。それが、3月29日以降、初めて4月3日で吹いた。

 ← C滑走路に到着する飛行機

●あれ? ほとんどC滑走路だぞ。

 15時。私は京浜島にいた。
 本当に飛行機は飛んでくるのだろうか? というのは、コロナの影響で、観光客は激減。飛行機も減便しているからだ。

 このとき役に立つのが「flightradar24」というアプリだ。これを使えば、リアルタイムで、どの飛行機が今どこを飛んでいて、あと何分で羽田に到着するのかが判る。
 15時半頃、flightradar24に都心を南下する飛行機が現れた。羽田まであと5分。よく見ると、その飛行機のすぐ後ろにも何機もの飛行機が連なるように飛んでいる。

 ところが、実際にやってきた飛行機は京浜島の上を飛ばなかった。
 飛んだのは、京浜島の隣にある、やはり工業地帯の城南島の上空だった。

 京浜島を通ればA滑走路に、城南島を通ればC滑走路に着陸する。

羽田新飛行ルート2
 
 なぜかどの飛行機もC滑走路を使った。
 私はすぐに、城南島に移動して、文字通り、真上を飛行機が飛ぶ位置で撮影に臨んだ。

200403城南島の低空飛行1 200403城南島の低空飛行2 

●あれ? ほとんど国内線だぞ。
 その距離は地上100メートルもない。
 騒音は最高で約90デシベル。

200403 89.5デシベルを継続 城南島←羽田空港に近いから当たり前だが、飛行機は建物の数十メートルを飛行する。騒音は約90デシベルに達した。

 そして肉眼でも確認できたが、flightradar24でも確認したのは、この日の低空飛行は私が確認した限りは、すべてが国内線であったことだ。
 確か、計画では「国際線の増便」のための新ルートではなかったっけ? このへんは週明けにでも国交省に確認してみよう。

●Aルートにも飛んできた。
 17時半頃、そろそろ帰宅しようと思っていたら、2つの飛行機が同時に羽田空港にやってきた。A滑走路を目指す飛行機とC滑走路を目指す飛行機だ。
 じつは、A滑走路に着陸することになるルートの真下、京浜島の某工場では、そのときには、私に工場内に入ってもらって、実際の騒音測定と、屋上に上がっての写真撮影できることが約束されていた。
 ただ、この日はCルートがメインだったので、その工場には後日また訪れることにした。

200403 C滑走路に着陸←C滑走路に到着

●次回は「都心」へ
 今回の取材はいわば、低空飛行の心理的なイメージを確認しに行ったようなもの。
 なぜなら、京浜島も城南島も「都心」と呼んでいいのかは微妙な場所だからだ。
 ただ、一日の10時間近くをそこで過ごす労働者がいることも間違いないので、無視はできない場所だ。
 野外では90デシベルであったが、これが建物の中に入ると何デシベルになるのかも気になるところ。近いうちに京浜島を取材予定です。

●お願い
 ただ、この羽田問題。一昨年や昨年は、いくつかの雑誌に拾ってもらって記事を書いたことがあるが、一度乗せたネタはなかなか載らないのが雑誌の辛いところ。つまり、この取材をやっても収入のあてにはならない。ただし、材料を積み重ねておかないと、次に大きな動きがあったときには、記事にできないので、さぼらずに取材します。本HPの右列の最初にも書いていますが、いくらでも取材費のご支援は大歓迎でございます。私の口座は右列の一番上の「取材のカンパをお願いいたします」に書いています。
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2020/04/04 22:45 羽田空港 TB(0) コメント(0)


●新ルートを止めたい!
 1月18日。東京都品川区。定員70人の部屋は倍以上の約150人で埋め尽くされ熱気に満ちていた。なんとしても羽田空港の飛行新ルートを撤回する。そんな熱気を帯びていた。

品川区スタート集会 会場は立ち見も

 来る3月29日から、いよいよ羽田空港への離発着便の都心での低空飛行が始まる。そうなると、東京都民(23区の半分以上)の、尾翼が見えるほどの低空を、約1分20秒ごとに1便が低空飛行することになる。
問題は二つ。

1 「騒音」
2 「落下物」


 1「騒音」については、図を見ればわかる通り、新宿区以南が70~80デシベル(db)という騒音になる。70dbとは、1m以内の距離でも大声で話さなければならないほどの騒音レベルで、80dbともなるとパチンコ店内のレベルと言われている。(上の図が23区。下の図が品川区)

新ルート離発着ルート図  新ルート離発着ルート図品川区

 2「落下物」については、飛行機は毎年のように、部品やパネル、はたまた上空で機体に付着した氷を落下させている。
 国交省によると、2017年11月から2019年10月までの2年間で、国内の主要7空港に離発着する航空機から1180個の部品が欠落(落下)している。
 大きな事故としては、2018年9月には、大阪市でKLMオランダ航空の胴体パネルが落下し、車を直撃した。これが人口密集地帯である都心ではより頻繁に起きるのではないのか。
 計画ルート直下では新ルートに反対する市民団体が10以上も発足し、署名、国交省と交渉、デモ、集会、区議会への陳情などやれることはすべてやったが、国交省は多くの住民の反対を知りながらも、2019年8月8日、「住民の理解を得た」として2020年3月29日からの都心の低空飛行を発表した。
 ここに至り、品川区民の有志が結成した市民団体「品川区民投票を成功させる会」(以下、「成功させる会」)は「住民投票」で区民の意思を区に提示したいと考えた。だが、品川区には「区民投票条例」がない。そこでまず目指すは「区民投票の条例制定を求める」運動。1月18日がそのスタート集会だった。

●区民投票への道のり

 集会では、住民投票に詳しいシンクタンク「国民投票広報機構」の南部義典代表が講演に立ち、地方自治が守らねばならないポイントを2つ紹介した。

品川区スタート集会 講師の難波さん

1.国から負担や不利益を教えつけられないこと。
2.地域のことは地域で決めること。


 この真逆になったのが、たとえば、原発や米軍基地であり、これら施設が固定化されると、被害はその地域だけに限られてしまうと強調した。そして難波さんは、住民投票を、具体的にどういう順番で行うかを説明した。大雑把には以下の流れだ。

①請求代表者(署名の責任者)を決めて、地域の選挙管理委員会に届ける。
②署名を始める。期間は1カ月間。有権者の50分の1(6721人。2019年12月2日時点)以上を集める必要がある。
③署名を選管に提出して、有効と認められれば、請求代表者は区長に直接請求する。
④20日以内に区長は区議会を招集する
⑤区議会が「羽田新飛行ルートの是非を問う区民投票条例」案を可決する。
⑥区民投票条例を施行し、区民投票を実施する。

 ここで区民がもっとも気になるのが、⑤だ。果たして区議会が条例案を可決するのか。というのは、現在、品川区議会には40人の議員がいるが、条例案に賛成するとみられるのは15人に留まっているからだ。
 この疑問に「支える会」のメンバーはこう回答した。
「残り25人が絶対反対ということでもない。グレーゾーンの議員もいる。これら議員が気にするのは、署名が多く集まったときに反対すれば、次の選挙で落ちるのでは…ということです。だから、署名はなるべく多く集める必要がある。ギリギリの6721人じゃダメ。3万人は狙いたいです」

 これを成功させるのにキーとなるのが、署名収集協力者である「受任者」だ。
 「成功させる会」には1月18日現在で約200人の受任者がいるが、これを1月末までに500人に増やしたいとしている。受任者になるための説明会が1月24日から順次開催されるが、詳細は「支える会」のHPを参考にしてほしい。

品川区スタート集会 受任者とカンパ募集  品川区受任者募集用紙

 難波さん(前出)は「どのタイミングで署名活動を始めるかも成否を左右するので、タイミングを計るべき」とも強調した。すぐに署名を始めるよりも、3月29日に新ルート運用が始まり、実際の騒音が起きると問題意識が高まるので、その時点から始めることも選択肢のひとつということだ。
 東京23区の半分以上の区では羽田空港新ルートに反対する市民団体がいるが、区民投票に臨むのは現時点では品川区だけ。だが、集会には他の区民も顔を見せていた。今後の運動の広がりを注視したい。

←「パイロットは知っている 羽田増便・都心低空飛行が危険なこれだけの理由」 著者の一人は、元JALパイロットで航空問題評論家として活躍する杉江弘氏。

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2020/01/22 01:24 羽田空港 TB(0) コメント(0)


 これは単なる記事掲載のお知らせです。
 集英社のネットニュースのサイトのIMIDASに「羽田空港増便による都心低空飛行」問題について、過去に書いた記事を再整理した記事を掲載しました。

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https://imidas.jp/jijikaitai/f-40-181-19-30-g725

 とにかく、国は来年まで、正確には東京オリンピックまでには都心低空飛行を実現しようとしています。
 もちろん、この計画に賛成・反対があってもいい。

 要は、両者の徹底した話し合いがほとんどないまま、ここまで来たのが問題。
 と書けば、国=国交省は「我々はちゃんと住民説明会をやった」と言うことでしょう。
 でも、あんな、通りすがりの住民が展示されているパネルを見て、判らなければ、近くにいる国交省職員に立ち話のような質問をする・・なんて説明会にはならないよ。
 いろいろな質問や色々な回答をそこにいる全員が共有してこそ説明会であります。
 
 ついでながら、その説明会にもちょっとだけ触れた記事は
https://hbol.jp/188111
 を読んでください。

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2019/03/26 10:39 羽田空港 TB(0) コメント(0)
取材のカンパをお願いいたします
1都6県にまたがるリニア問題を一人で取材することは自分で選んだ道でありますが、それも多くの方から取材費カンパというご支援をいただいたからです。とはいえ、2022年末にその資金プールがついに底をつき、東京都や神奈川県以外の遠方への取材を控えざるを得なくなってしまいました。今一度、ご支援を賜りたくここにそのお願いをする次第です。ご支援者には、今年には発行予定のリニア単行本を謹呈させていただきます。私の銀行口座は「みずほ銀行・虎ノ門支店・普通口座・1502881」です。また100円からのご寄付が可能なhttps://ofuse.me/koara89/letter もご利用ください。私と面識のない方は、お礼をしたいので、ご支援の際に、できればお名前を連絡先を教えていただければ幸いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。  樫田拝
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