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樫田秀樹

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 2月29日。樋口英明・元裁判長に取材をした。
 樋口さんは、3.11のあとの原発訴訟では初めて原発(福井県・大飯原発)の「運転差し止め」命令を出した裁判長。それが2014年。
 2015年には、同じく福井県の高浜原発にも再稼働差し止めの仮処分決定を出している。
 この取材については某月刊紙に掲載するので、またその下書きもご本人にチェックしてもらうため、詳細はここでは書かないが、ポイントだけ。


樋口英明元裁判長



●迅速な判決
 大飯原発3・4号機の運転差し止め請求の提訴は2012年11月。判決はわずか1年半後の2014年5月。原発のみならず、地方裁判所において1年半で結論を出すのは異例に早い。
 迅速な理由は、2013年9月から3・4号機が定期検査で停止されたのだが、判決がどうあれ、再稼働されてからの判決では「間が悪い」から。再稼働前に結論を出そうと思った。

●判り易い判決文
 大概の裁判官の書く判決文は難解な日本語だ。だが樋口さんの判決文は極めて分かりやすい。
「私は、自分が読んで理解できるような文章しか書きません」
 たとえば、「極めて多数の人の生存そのものに関わる権利と電気代の高い低いの問題とを並べた議論の当否を判断すること自体、法的には許されない」。
 これは、原発の発電コストが高いからダメとか安いからいいとかではなく、福島で経験したように、多くの人々に被害をもたらす事故の危険性があるかどうかで考えるべきとの判断基準を込めたのだ。

●なぜ、判り易いのか?
 逆に言えば、なぜ、大多数の裁判官の判決文は判りにくいのか?
「『自分の頭で考えていない』からです。彼らは、過去の判例を頼る。それは時間がかかりますが、でもとても楽な作業です。考えなくていいんですから」
 その考えなくてもよくなった最大要因が、伊方原発に関する原発訴訟で、1992年に最高裁が出した判例だ。
 大雑把に説明すれば、「裁判所は原発の安全性を技術的に判断できない。原発への規制基準が合理的かを判断すればいい」との判決。その後の原発訴訟では、裁判官たちはその判例を踏襲しただけで、いきおい、判決文も難解なものとなった。

●自分の頭で考える
 ではなぜ樋口さんはその判例を踏襲しなかったのか?
「私は司法修習生時代に、『自分の頭で合理的に考えろ』と教え込まれました。それを忠実に実行しただけです。3.11の事故もあったから、伊方原発の判例よりも、もっと原発の生の危険性を判断しようと思いました。その一つが地震です。私の67年の人生で大津波は3回(秋田、奥尻島、東日本)しかありませんが、地震は無数にあります」
 と示してくれたのが、自身で調べて整理した「2000年以後の主な地震」という表。
 そこは1000ガル以上の地震は16回。700ガル以上の地震は29回起こったことが示されている。ところが、原発の耐震ガルはと見れば、多くの原発で700ガル以下。
 (樋口さんが、原発が危ないと判断したのにはまだいくつか理由があるが、ここでは地震だけに話を留める)。つまり、普通の地震でも原発は危ない。
「この地震のデータだって、パソコン使えばたった一日で入手できます。こんな簡単な作業を裁判官の多くはしてこなかったんです」
2000年以後の地震ガル表

●難しい土俵に乗るな
 だが、上記の地震データは、じつは大飯原発訴訟の原告はもっていなかった。
「原告側弁護士も、原発問題を難しい問題だと思いこんでいる。やはり、伊方原発の最高裁判例をいかにひっくり返そうかに力を注ごうと、裁判では、原告側からも応答スペクトル、逆断層、竹村式などの専門用語が飛び交い議論が複雑になりました。もし原告側がこの地震データを提示すれば、それだけで電力会社は詰まり、結審も早くなったかもしれません。相手が用意した難しい土俵の上に原告も乗っていたんですね」
 
 と、これ以上書けば、掲載予定の雑誌編集長に怒られるので、ここまでとさせていただくが、最後にこれだけを書く。

 樋口さんは請われれば、全国各地で講演活動を行っている。
 理由は、自身が出した大飯原発運転差し止め命令について、2018年に名古屋高裁が取り消したから。その判決は「原発の危険性は社会通念上無視しうる程度で、原発の是非については、司法の役割を超え、政治的判断にゆだねるべきだ」という、つまりは、伊方原発の最高裁判例に倣った内容だった。
「そんな理由での再稼働は認められないと思いました。私はその前年に定年退官していたので、これからは原発問題といかに対峙するかを伝えたいと思い全国を行脚しています」
 残念ながら最近はコロナの影響で講演中止が続いているが、近いうちに講演活動は再開されるはず。いかにして原発問題と闘うかの目から鱗の話が聞けるはずです。

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2020/02/29 00:42 福島原発 TB(0) コメント(0)

●敷地内で低レベル放射性廃棄物を最終処分?
 日本初のウラン採掘地である人形峠(岡山県と鳥取県に跨る)の岡山側には日本原子力研究開発機構の「人形峠環境技術センター」がある。
 ここではかつて、ウランの濃縮や精錬など行っていたが、その際、ウランで汚染された山のような量の低レベル放射性廃棄物が厳重に保管されている。

 それについては、私が2009年12月に取材して撮影もし、週刊誌にも掲載誌、HPにも記事を書いたので、時間があれば覗いてみてほしい。

 だが、本日の山陰新聞によると、人形峠では今、低レベル放射性廃棄物である数百本のドラム缶を敷地内に埋設研究〔実質的には最終処分〕するとのこと。

低レベル最終処分に 山陰新聞180818

 新聞によると、低レベル放射性廃棄物の処分はこれで全国で4例目。
 ということは、もしかして、このままズルズルと事業者内での埋設処分がまかり通るのだろうか。
 
 今回の場合、ポイントとなるのが、地元住民との間に説明も合意もないままでこの「研究」を進めていいものかだ。
 詳細は新聞を読んでください。

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2018/08/18 21:22 福島原発 TB(0) コメント(0)

本ブログでも紹介した、福島県のお母さんたちに安全な水をこれまでペットボトル760万本も無償配布し続けてきた「FUKUSHIMAいのちの水」ですが、

いのちの水・無償配布



 ここの活動対象は、福島県民に留まりません。

 代表の坪井永人さんは、2015年、アメリカ訪問時に出会ったシリア人の「福島の子どもたちに対する心配も、シリア難民の子どもたちへの心配も一緒だ」との言葉に共感し、また、シリアからの大勢の難民がヨーロッパを目指す途上で、小さな男の子が海岸で亡くなった1枚の写真に心を撃たれ、子どもたちのために何かをしようと、同年11月からシリア難民への支援物資受け入れ事業を開始します。

 それをFACEBOOKで告知すると、あっという間にアクセス数10万を超え、毎日100ケース以上の物資が届き、2016年3月26日、40フィートコンテナ1台2万着の衣類、20フィートコンテナ1台2万食の食料をシリア隣国に送り、シリアには5月初めに届けることができました。

いのちの水 シリア用倉庫←いのちの水に続々と寄せられる支援物資

 その後も全国からの支援はやまず、現在、40フィートコンテナ3台分くらいの物資が倉庫に残っています。つまり、またシリアに送る用意があるということです。
 ところが直面しているのは「輸送費」です。この不足から今、物資を送ることができません。

 144万円が必要です。

 これまでも、全国から集まった古着をフリーマーケットで売って資金を貯めているなどはしておりますが、まだまだ足りません。

いのちの水のフリーマーケット←30リットルのビニール袋に500円で古着が詰め放題のフリーマーケット。ほぼ毎月開催している。

 そこで、「いのちの水」が始めたのがクラウドファンディングを利用しての資金調達です。

「Ready For」(レディフォー)というクラウドファンディングの、こちらのサイトにアクセスしてみてください。その詳細が描かれています。

 私たちは今、テレビで、戦争や難民を見ても、日本国内の原発事故による避難生活を見ても、悪い意味で見慣れてしまっているのか、それを「大変だなあ」と思うだけで、よし、何かやろうと行動に出ることに腰が重くなっているように思えます。

いのちの水 夏でもサンタの坪井さんいのちの水代表の坪井さんは、真夏でも配布日にはサンタの恰好で臨んでいる。「私はこの人たちは決して見捨てません」

 だが、国内の足元こともきちんとやり、遠い海外のことにもきちんと対処しようとする「いのちの水」の活動は、注目に値します。
 海外の難民支援には熱心でも、すぐ足元の問題には無頓着な団体ってけっこうありますから。

 ご関心ある方は上記レディフォーのサイトにアクセスのうえ、自分なりのアクションを起こしていただければと願います。

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2017/03/25 21:36 福島原発 TB(0) コメント(0)
 2月6日にも書いた、福島県郡山市の特定NPO法人「FUKUSHIMAいのちの水」の活動。

 ブログはこちら

 その後、1泊2日の本取材に伺い、長時間いろいろとお話を伺いました。
 これについて書いた記事が、3月7日発売の週刊女性に掲載予定です。

 今回判ったのは、団体名は「いのちの水」に象徴されるように、確かに「水」をメインに配布していますが、目指すのはもっと広い活動です。

 なぜ水を無償配布するのか。それも、一回当たりで市価5000円以上にもなる半端じゃない量です。それが毎週火曜日と土曜日にある。
 一つには、母親たちが求める「安全な水」を届けること。
 そして、水を届けることで、家計を楽にすること。です。

水を受け取る母←赤い服を着たボランティアが次々と配布物資を車に運ぶ。

 つまり、この活動がなかったら、子どもや家族への安全な水を心がける母親たちは月に2万円くらいも水にお金を使っていたのです。 「いのちの水」代表の坪井永人さんは「その浮いたお金で、食べ物、そして県外での保養活動など、とにかく、子どもを守るために使ってほしい」と願っています。

サンタになる1←坪井永人代表。サンタは無償の愛を届ける象徴的な存在。だから真夏でも配布日にはこの格好。

 いのちの水が目指すのは、「水」に加え、廉価で安全な「衣食住」の提供です。

 「衣」に関しては、全国から古着を集めていて、それを毎月のように、30リットルのビニール袋に500円で詰め放題のフリーマーケットを開催。そして、この売上金は、シリア難民のために活用されています。
 「食」に関しては、今後は、水同様、賞味期限切れ前の食べ物を回してもらうシステムを作ること。
 そして「住」に関しては、なんといっても子どもたちに必要な保養施設の運営を構想しています。これは夢物語ではなく、福島県内でも放射能汚染の薄い場所で、ある方法を通じて(まだ企業秘密)、保養のための施設を設置することを構想中。

 これらのことをやるのは、坪井代表のひとえに「子どもたちを決して見捨てない」との思いからです。

 ただし、もっと広い範囲でもっと多くの人を支援するためには、自分たちだけではなく、むしろ国や自治体が同様の活動を展開すべきだと主張しております。確かにそうだ。

●母たちの声

 水の配給も2011年5月からだから、じつに6年近くが経つ。

 震災直後から郡山市では上水道の安全性をアピールし、また今現在も市の水道からはセシウムは不検出(1Kg当たり1ベクレル未満)なのですが、原発爆発直後の、科学者たちの「ただちに健康に影響はない」のフレーズに言いくるめられてきた母親たちは、容易に地元の水道を信じることができないのも事実です。

 もしかしたら、水道水は安全なのかもしれない。だが、不安を払拭できない母親たち。
 坪井さんは「お母さんたちが『不安』と思う。それだけで被害です。その不安に寄り添うことこそが求められているのに、それを軽視するのが科学者であり政府です」と言いますが、その通りだと思います。

 母親たちは「命の水」で「安心」も手に入れいているのです。

 水を受け取りに来た市民が書く自由帳があります。その一部を紹介します。

母たちの言葉1 母たちの言葉2 母たちの言葉3 母たちの言葉4 母たちの言葉5

 まもなく3月11日。私たちは本当に福島の子どもたちとお母さんたちのことを忘れてしまうのでしょうか。

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2017/03/03 23:13 福島原発 TB(0) コメント(0)
知らなかった。福島で始まっていた福島の人たちのための「水」の活動

 1月中旬に息子がインフルエンザに罹患。タミフル服用のため、医者からの「異常行動の可能性が否定できないので、絶対に目を離さないで」との指示に従い、1週間、息子の近くに。でも、それ以来、私自身の体調が悪化。熱はないけれど、今も体が日中だるく、集中力が持続できません。そういうことで、ブログを書く余裕もありませんでした。

 さてーー。
1月21日。ある企業(パン製造業)の取材で福島県郡山市に行きました。
 といっても、その企業は本拠地は栃木県。月に一度実施している「被災地」での応援活動で郡山市に赴いたのです。会社からもちこんだ小麦粉やフライヤー、テントなどを設置して、揚げたてのパンやドーナツを被災者に配布するという活動ですが、その活動のための軒先を貸してくれたのが、特定NPO法人「FUKUSHIMAいのちの水」でした。

 初めは揚げたてのパンやドーナツの配布などを取材していたのですが、「いのちの水」の施設(サンタハウスと呼ばれる)のなかでは、大きなポリ袋(50リットルくらい)に500円で詰め放題のフリーマーケットも行われていたり、外の倉庫では、次々と地元の住民の車がやってきては、段ボール数箱の水ペットボトル、お菓子やレトルトカレーなどを受け取っていました。


さすがに気になり、外の倉庫をのぞかせてもらうと、毎月火曜日と土曜日に地元民に配布を行っているそうです。
 この日の配布物質は以下の通りです。

配布物資←下の©KASHIDA HIDEKIに隠れているのは「しょうゆ」です。

 主役は圧倒的に水。地元のお母さんたちは家族のための「安全な水」を求めてここにやってきます。

 「いのちの水」の活動をごく簡単に紹介すると、以下の経緯をたどっています。

★2011年3月11日の東北大震災の3日後の14日、東京の「災害支援援助隊アガペーCGN」の福島県支部として、支援活動を開始。衣類、食品、水などを、仙台、いわき、南相馬、飯館、福島、郡山へ配布していた。
★2011年5月に入ると、福島県と他県との災害の質の違いに気付き、独自に、放射能災害に焦点を絞っての支援を開始。生活に欠かすことのできない「水」だけに集中する。つまりミネラルウォーターの配布が始まる。ここに「FUKUSHIMAいのちの水」が設立された。
★当初は、行政に寄付する形を考えたが、そもそも行政は水道水の安全宣言をしているため、それを否定するようなミネラルウォーターを受け取ることが難しく、さらに行政が配れば、かえって社会不安を増す可能性が考えられたことで、自分たちのボランテア行為として、幼稚園、保育園に大量の配布を行う。
★母親達の反響は予想以上に大きく、今も継続した配給を求められている。

「任意の寄付」(おおむね月500円)をした住民に配布する物資はいずれも企業からの寄付。賞味期限や消費期限が切れる前の商品が大量に倉庫には保管されています。企業にすれば、消費期限が来ると、処理費を払って産廃にするよりは、こういった活動に関わることで、その処理費を払うこともなく、かつ、企業としてのCSR(企業の社会的責任)もまっとうできるだけに、「いのちの水」とはWIN-WINの関係が成立するわけです。

いのちの水の倉庫

 「いのちの水」で配布業務を担うのは全員がボランティア。
 代表の坪井永人さんから簡単な説明を受けましたが、留意すべきお言葉をいただきました。

坪井代表←坪井代表。「私はサンタになる!」と決め、一年中、配布時にはこの格好で活動を展開している。

「福島ではほとんどすべてのボランティア団体が3年で引き揚げた。これは福島に限った話ではなく、NPOは、住民に自主性をもたせるのにかかる3年をめどに引き上げる。しかし、福島では放射能という解決に何十年かかるか分からない問題に直面している。国は県民の健康検査をするが『治療はしない』。つまり、福島では『被災者』という名前はずっと残るのです。私たちは、それを逆手に取りました。『被災者支援だから』との名目をたてることでこの活動を維持しているのです。隣の茨城や栃木ではその名目を立てられないから、同じような行動はできないでしょうね。
 福島県内では他県に移住せずに残って生活している家族も多い。今、そういった家族では、お母さんたちは放射能問題を口に出せません。言ってしまったら、離婚やコミュニティからはじき出されることでしょう。今、福島のお母さんと子どもたちは歴史的な不条理に取り残されているのです。子どもの健康を心配に思いながらも、お母さんたちはその心配を口にすることすら許されず、疲れてしまったのです」

 しかし、

「せめて、私たちは寄り添おう。この人たちを見捨てなかったという歴史を作っていこう。と決めました。いつの日か、今の子どもたちが『私たちの父母は私たちを決して見捨てなかった』と言ってくれるだけの歴史を作る。それが私たちの仕事です」

 この思いから2年ほど前、坪井さんは「私はサンタになる!」と決め、永続的にこの無償配布活動を続ける予定。

 あくまでもパン配布の取材のかたわらでの立ち聞き程度の情報収集だったので、あまり詳しいことは書けませんが、恥ずかしながら、私は「いのちの水」の存在を知りませんでした。
 しかし、いずれは、ゆっくりと取材をしたい。そう思わせてくれるだけの質の高い活動を展開していたNPOでした。

●母親たちの声

「いのちの水」のHPに掲載されている福島のお母さんたちの声を一部紹介します。

★いつもお世話になりありがとうございます。
震災後、不安だけしかない日々に光が差したように”いのちの水”さんのことを知りました。
今はお水や食物、場所など心配事を口にする気にしている人はほとんどいなく、違う不安で過ごすこともあります。
仲間を求めていくことや、自分の気持ちに正直に生きていきたいと思うことが増えました。
いのちの水さんの場所は私にとってオアシスです。いつも感謝しています。
(13歳、11歳、4歳の母)

★白河からはじめて来ました。
震災後ずぅーっとお水を買い続け、食品にも気をくばり、買うこともだんだんままならず思い切って以前からFBで見ていたいのちの水さんにtelで詳細を聞きまして、県南のものでも利用できると知り感動してしまいました。本当に助かりました。
これで、また安全なお水で過ごせます。頼ってしまい申し訳ありませんが心からお礼申し上げます。
(7歳、4歳の母)


●驚きの放射線値

 坪井さんが「ちょっと来て」と施設の近くのある場所へ。そこで放射線測定器をかざすと、おー、今もそうなのかとの驚きの値が。
 ここでその数値を書くのは、諸事情で控えますが、いわゆる自然界での値とはケタが2つ違うとだけ書いておきます。
 知っている人は知っている。
 しかし、その不安を口に出せないという現地ゆえの理不尽さ。そこで育つ子どもたち。
 だからこそ、せめて「水」を。
 「いのちの水」を応援します。

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2017/02/06 08:29 福島原発 TB(0) コメント(1)
取材のカンパをお願いいたします
 ここ数年、この場を借りて、広範囲な取材が必要となるリニア中央新幹線の取材についての、取材費カンパをお願いしてきました。お陰様で取材費の一部を賄うことが可能になっております。本当にありがとうございます。  しかしここにきて、新たに「入管問題」という、これまた取材時間と費用は掛かるけれど、ほとんど儲からない、だけど伝えなければならない事案と2年前から関わるようになりました。当初は、リニアの取材費だけでもお願いするのは申し訳なかったのですが、入管問題も長年の勝負になると決めてから、背に腹は代えられない以上はと、こちらの事案についてもご支援を呼びかけさせていただくことになりました。リニアでも入管問題でも、ご支援者には、記事の案内やデータ送付、はたまた単行本の送付などをさせていただきます。私の銀行口座は「みずほ銀行・虎ノ門支店・普通口座・1502881」です。私と面識のない方は、お礼をしたいので、ご支援の際に、できればお名前を連絡先を教えていただければ幸いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。  樫田拝
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必要か、リニア新幹線
リニア中央新幹線の問題点を『環境性』『技術性』『採算性』の3点から理論的、実証的に解説した一冊。リニア計画の入門書。
リニア新幹線 巨大プロジェクトの「真実」
リニア中央新幹線を巡る問題を語らせては、その理論に一部のすきも見せない橋山禮治郎氏の第2弾。このままでは,リニア計画とJR東海という会社は共倒れになることを、感情ではなく、豊富なデータを駆使して予測している。必読の書。
自爆営業
国会で問題にされても一向に改まらない郵便局の自爆営業。年賀状1万枚、かもめーる700枚、ふるさと小包便30個等々のノルマはほぼ達成不可能だから、ほとんどの職員が自腹で買い取る。昇進をちらつかせるパワハラや機能しない労組。いったい何がどうなっているのか?他業種の自腹買取も描いている。
アキモトのパンの缶詰12缶セット
スペースシャトルの宇宙食にもなった。保存期間は3年。しっとりおいしい奇跡の缶詰。24缶セットもある。
共通番号の危険な使われ方
今年10月に全国民に通知され、来年1月から運用が始まるマイナンバーという名の国民背番号制度。その危険性を日本一解かり易く解説した書。著者の一人の白石孝さんは全国での講演と国会議員へのアドバイスと飛び回っている。
マグネシウム文明論
日本にも100%自給できるエネルギー源がある。海に溶けているマグネシウムだ。海水からローテクでマグネシウムを取り出し、リチウムイオン電池の10倍ももつマグネシウム電池を使えば、スマホは一か月もつし、電気自動車も1000キロ走る。公害を起こさないリサイクルシステムも矢部氏は考えている。脱原発派は必見だ。