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Author:樫田秀樹 ブンブンエコライト
ブンブン回すだけで充電できる懐中電灯。たった97グラム!
電気不要・8年間カートリッジ交換不要の浄水器
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40種類の柄、15種類のカラーから自分好みに選べる、オリジナル フルジップパーカ
バケツ洗濯機KJ-950
これは便利!雑巾や軍手、スニーカーなどがきれいに!
携帯用洗面器
旅行に便利。空気で膨らむ洗面器。
電球型ポケットライト
財布や名刺入れにも入る薄型ライト。厚さ3ミリ
LEDダイナモランタン
手回し充電もソーラー充電もOK。部屋のインテリアにも。
LEDキャンドル
LEDだけど炎がゆらぐ。癒される。息の吹きかけでオン・オフができる。
タタメットズキン
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パッカブルブーツ
折り畳める長靴。色も選べます
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浄水機能ペットボトル
カーボン製フィルターが水道水をおいしい水に変える。385ml。色は3色。
あつあつ加熱パック
火を使わずに食材を98℃まで加熱。災害時には暖かいものを食べたいですね。
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先日、新型ASIMOが公開されました。
走る、跳ねる、手話をする。おまけに、世界初の「自律行動制御技術」の搭載で、自分で判断して障害物をよける。さらに、3人同時に発した別々の言葉も聞き分ける。 凄い。確かに凄い。だがーー。 「おもちゃのようなものですよ」 と一刀両断する研究者がいます。 ロボット研究では「異端児」と評される金岡克弥さん(立命館大学・総合理工学研究機構・先端ロボティクス研究センター・チェアプロフェッサー。40歳)です。 「あれは、下が固くて平らな場所や、規則正しく並ぶ階段で、決められたプログラムで動くだけ。不測の事態、たとえば、でこぼこの地面に出くわしたりしたらたちまち転びます。そもそも、ああいった、『自分で考えて行動する自律型ロボット』には僕は違和感を覚えます」 金岡さんの目指すのは、何でもかんでもやってくれる自律型ロボットではなく、あくまでも「人がコントロールする」ロボットです。そして、日本のロボット研究ではそれは「異端」であり、自律型ロボットの研究が圧倒的に多いそうです。 では、金岡さんはいったいどういうロボットを目指しているのか? 去年の9月、東京都の日本科学未来館で「ドラえもんの科学みらい展」と題した展示会がありました。これは、漫画で見てきたような技術のうち、その一歩手前まで来ているような技術を展示したものです。 たとえば、ドラえもんの「透明マント」や「タケコプター」に「翻訳コンニャク」。翻訳コンニャクに似た技術とは、具体的に書けば、iPhoneを利用した音声同時通訳です。去年の8月から12月まで、性能評価の一環として、同時通訳ソフトがダウンロードできていたのです(無償。今もダウンロードできると思います)。 音声翻訳ソフト「VoiceTra」は http://itunes.apple.com/jp/app/id383542155?mt=8 21言語対象の文字入力での翻訳ソフト「TexTra」は http://itunes.apple.com/jp/app/id383803959?mt=8 からダウンロードできます。 この「みらい展」では、金岡さんの「パワーフィンガー(指の形のロボット)」も展示されていました。 ドラえもんでいえば、それをはめると怪力になる「スーパー手袋」です。 これの凄いのは、これを使ってスーパーボールを握ると、そっと握ればボールはそのままなのですが、人間が力を入れると、それに呼応して力が数倍、数十倍、100倍以上へと増幅し、スーパーボールをグシャと潰すことです。 ![]() たとえば今、介護施設の現場で、高齢者を抱きかかえるための装着型ロボットがあります。あれは、パワーフィンガーとはまったく別物です。というのは、介護ロボットは、「人が腕を上げる」→「その動きでロボットにスイッチが入る」→「ロボットの腕がグワーンと持ち上がる」というもので、ここには、「そっともつ」「人間が力を入れると、それに比例して力が増幅される」といった作用がないのです。介護ロボットはまだ、機械がひとりでに動くといった性能でしかありません。 パワーフィンガーの違うのは、機械がスーパーボールを潰したのではなく、「自分が潰した」との感覚で操作できることです。 「それなんです。僕が目指すのは、自分の力と技で機械を操り、機械の性能を最大限に引き出すというロボットです」(金岡さん) 理解しやすいように、以下のように説明します。 多くの人は、オートバイや自転車を運転できます。たとえば、オートバイの場合、人間が歩く10倍以上の速さで走りながら、地面のちょっとしたデコボコ、濡れ具合、傾斜、カーブの角度、前を走る車との距離、天気の具合をほんの一瞬見ただけで、次の瞬間には「減速」「加速」「ハンドルを切る」「重心移動」「腰を浮かせる」「点灯する」などの動作を起こしているわけです。 残念ながら、まだASIMOはここまではできません。できるとしてら、相当ゆっくり走ってでしょう。事実、ASIMOは自転車に乗りますが、まだ平らな地面をゆっくりとこぐだけです。 人間の経験の深さや判断こそが最高のインターフェースとなり、バイクの潜在能力を引き出すのです。 つまり、これらの複数の環境の変化に応じて、瞬時に反応して次の行動に移せる人間の能力は凄いということです。 「自律型ロボットに頼るのは、そういう人間の能力を不要とするということです。じつにもったいない話。現在のロボット工学は、人に代わって雑務をする『お掃除ロボット』や『介護ロボット』がもてはやされますが、労働をロボットにやらせて人間は遊ぶのが、人類の目指す健全な未来とは思いません。僕は、人間は人間としてその能力を最大限に発揮して、それをロボットに伝えて利用するのが、人とロボットとが共存できる道だと思います」 パワーフィンガーだけではありません。金岡さんが開発したのは、50キロ程度の荷物なら片手で持ち上げられるパワーエフェクタ、7倍の脚力で歩くパワーペダル。 ![]() ![]() だが、そもそも、何のためのロボット研究なのでしょうか? 金岡さんはこう語ります。 「僕には夢があります。アニメの『アップルシード』に出てくるような、人間が操るロボットを作り、それをアニメ『機動警察パトレイバー』に登場するロボット『レイバー』たちが活躍する分野で活用することです。遠い未来ではないですよ」 アップルシードでは、大型の人型ロボットに人間が乗り込み、たとえば右手を動かせば、ロボットはその力を何百倍にも増幅して機体の右手を動かすという究極の道具として描かれています。 そして、たいがいの漫画やアニメで描かれるような戦闘要員ではなく、パトレイバーでは、人間が操縦・制御する多足歩行のレイバーたちは、土木工事、消防、物流運搬といった一般社会で活躍しています。 「ロボットをそういう分野に使ってこそ、研究の社会還元ができると思うんです」 ![]() ![]() その思いから4年前、金岡さんは大学発ベンチャー企業「MMSE(マンマシンシナジーエフェクタズ㈱)」を立ち上げました。 開発したロボットは、近い将来、工事現場や災害現場などでの利用を想定しているといいます。 また、金岡さんが目指すのは『パワー増幅』に加え、人間の尊厳を基調とするロボットの使用です。 「想像しみてください。自律型ロボット、たとえば、警察ロボットなんてたとえ性能が良くても怖いですね。看護士ロボットも患者さんが安心できるのか? 生身の人間と比べると優しくなんかないですよ。僕は、ロボットは道具でいいと思うんです。人が考えて判断する場面は絶対になくならないから。パワーエフェクタもその延長。僕は、土木や工場現場などで、パワーエフェクタとパワーペダルを道具として使いこなす熟練職人が出ることを望んでいます」 人間の能力が活きると機械も活きる。アップルシードで描かれたそんな「人機一体」が金岡さんの夢です。つまり、人が乗り込み、人が操縦する、人よりも大きいロボットです。これがあれば、労働者の体の負担(腰痛、ぎっくり腰、筋肉痛など)が軽減され、なおかつ、ロボット操縦という新しい職人が生まれる。 今年4月には、デコボコの地面でも二本足で歩ける足部機構を考案したりと、技術的にはもうほぼ完成の域に達成しているのですが、あとは予算。この足部機構だけで1000万円。パワーエフェクタとパワーペダルを組み合わせたロボットなら1億円。 だが冒頭で書いたとおり、アンドロイド型ロボットが主流の日本では金岡さんは異端児的存在。なかなかお金は回ってこない。 だが、自分の目指す方向を変えるつもりはありません。 「ヒューマノイド、アンドロイド、オモチャロボットばかりやっていると、そのうち世界から後ろ指さされます。ロボット工学で何をすべきなのかの哲学を関係者はもっと発信すべきですね」 実現すれば、世界初。金岡さんの研究を応援したい。 ↓ ブログランキングへの応援クリック2つお願いいたします。 ![]() ![]() スポンサーサイト
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取材のカンパをお願いいたします
1都6県にまたがるリニア問題を一人で取材することは自分で選んだ道でありますが、それも多くの方から取材費カンパというご支援をいただいたからです。とはいえ、2022年末にその資金プールがついに底をつき、東京都や神奈川県以外の遠方への取材を控えざるを得なくなってしまいました。今一度、ご支援を賜りたくここにそのお願いをする次第です。ご支援者には、今年には発行予定のリニア単行本を謹呈させていただきます。私の銀行口座は「みずほ銀行・虎ノ門支店・普通口座・1502881」です。また100円からのご寄付が可能なhttps://ofuse.me/koara89/letter もご利用ください。私と面識のない方は、お礼をしたいので、ご支援の際に、できればお名前を連絡先を教えていただければ幸いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。 樫田拝
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![]() 私が原発を止めた理由
3.11以後の原発裁判において、初めて運転差し止めを命じた判決を出した裁判長が、退官後の今、なぜあの判決を出したのか、なぜほかの裁判では住民は敗訴するのかを説明している。
超電導リニアの不都合な真実
リニア中央新幹線の問題点を『技術的』な側面から、極めて客観的に情報を分析しその発信に努め、リニアの実現性には課題ありと論じている。難しい専門用語を極力排し、読み易さにもこだわった良書。
リニア新幹線 巨大プロジェクトの「真実」
リニア中央新幹線を巡る問題を語らせては、その理論に一部のすきも見せない橋山禮治郎氏の第2弾。このままでは,リニア計画とJR東海という会社は共倒れになることを、感情ではなく、豊富なデータを駆使して予測している。必読の書。
自爆営業
国会で問題にされても一向に改まらない郵便局の自爆営業。年賀状1万枚、かもめーる700枚、ふるさと小包便30個等々のノルマはほぼ達成不可能だから、ほとんどの職員が自腹で買い取る。昇進をちらつかせるパワハラや機能しない労組。いったい何がどうなっているのか?他業種の自腹買取も描いている。
取れる! ダニ取りマット
アキモトのパンの缶詰12缶セット
スペースシャトルの宇宙食にもなった。保存期間は3年。しっとりおいしい奇跡の缶詰。24缶セットもある。
共通番号の危険な使われ方
今年10月に全国民に通知され、来年1月から運用が始まるマイナンバーという名の国民背番号制度。その危険性を日本一解かり易く解説した書。著者の一人の白石孝さんは全国での講演と国会議員へのアドバイスと飛び回っている。
マグネシウム文明論
日本にも100%自給できるエネルギー源がある。海に溶けているマグネシウムだ。海水からローテクでマグネシウムを取り出し、リチウムイオン電池の10倍ももつマグネシウム電池を使えば、スマホは一か月もつし、電気自動車も1000キロ走る。公害を起こさないリサイクルシステムも矢部氏は考えている。脱原発派は必見だ。
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