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Author:樫田秀樹 ブンブンエコライト
ブンブン回すだけで充電できる懐中電灯。たった97グラム!
電気不要・8年間カートリッジ交換不要の浄水器
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40種類の柄、15種類のカラーから自分好みに選べる、オリジナル フルジップパーカ
バケツ洗濯機KJ-950
これは便利!雑巾や軍手、スニーカーなどがきれいに!
携帯用洗面器
旅行に便利。空気で膨らむ洗面器。
電球型ポケットライト
財布や名刺入れにも入る薄型ライト。厚さ3ミリ
LEDダイナモランタン
手回し充電もソーラー充電もOK。部屋のインテリアにも。
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LEDだけど炎がゆらぐ。癒される。息の吹きかけでオン・オフができる。
タタメットズキン
サイズ調整できる折り畳み防災ヘルメット+ずきん。落下物にも炎にも強い!
パッカブルブーツ
折り畳める長靴。色も選べます
アンチボトル
折り畳めるウォーターバッグ。500mlなので、何度でも使えるペットボトルとして重宝する。色は7色。
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カーボン製フィルターが水道水をおいしい水に変える。385ml。色は3色。
あつあつ加熱パック
火を使わずに食材を98℃まで加熱。災害時には暖かいものを食べたいですね。
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戦争
●「生活絵画事件」。絵を描いただけで逮捕・拷問をされた教師たち 昨日の東京新聞第3面は、81年前の1941年、すなわち戦前に治安維持法逮捕された経験をもつ100歳の菱谷良一さんが、弾圧の被害者に謝罪や賠償をするように国会議員に要請した…との記事だった。 菱谷さんは逮捕された事件は「生活図画事件」と呼ばれる。 これは、1941~42年に北海道で労働や生活の様子をありのままに絵に描く生活図画運動に取り組んだ道内の教員や学生ら26人が治安維持法違反容疑で特別高等警察(特高)に逮捕された事件。18人が起訴、3人が実刑、13人が執行猶予付き有罪となった。 菱谷さんは、それを経験した最後の生存者だ。 ●綴方教育連盟事件。佐竹直子記者の渾身 私がこの記事で思い出したのは、「獄中メモは問う 作文教育が罪にされた時代」(道新選書。2014年)の著者である北海道新聞の佐竹直子記者だ。 私は2015年に拙著「悪夢の超特急 リニア中央新幹線」でJCJ(日本ジャーナリスト会議)賞を受賞したが、そのとき、いっしょに受賞したのが佐竹記者だ。 2013年、佐竹記者は、ある取材で、個人の書庫で偶然に特高に逮捕された記録を描いた「獄中メモ」と出会う。特高が、罪なき人たちの体と精神とをボロボロにするその様子に、読み進めるうちに鳥肌が立ち、その書類に向けたカメラもガクガクと震えた。 佐竹記者はJCJ賞の授賞式でこう語った。 「あれは、獄中メモを書いた人が、私に『あんた、オレの代わりにオレたちがされたことを伝えてくれや!』と訴えてくれたのだと思います」 そして、佐竹記者は関係者への徹底した取材を敢行するのだが、それが、獄中メモに描かれていた「綴方(つづりかた)教育連盟事件」への取材だ。 「生活図画事件」が絵であるならば、これは「作文」だ。自分たちの暮らしや思いをありのままに描くことを国語の授業に取り入れたものだ。「獄中メモは問う」では「ナット(納豆)売り」という作文が紹介されている。 これは、家計を助けるために兄弟が納豆売りに出かけた作文だが、その素直な文体に感銘した北海道の各地の教師たちが「北海道綴方教育連盟」を設立。そして子どもたちの作文を集めた学級文集が各地で制作されていく。ところがこれが「共産思想である」として、次々と教師たちが逮捕されていく。北海道でその数56人。うち12人が起訴され11人が有罪、一人が死亡する。その11人も2007年に99歳で亡くなった人を最後に生存者はいない。 残された家族も周囲からは「アカの家だ」と指さされ辛い人生を歩むことになる。また本人が釈放されても、もう教職に戻ることはできなかった。ひどい時代だった。 ●原稿を託された佐竹記者 そして、佐竹記者は「生活図画事件」についても「獄中メモは問う」の最終章で描いていて、数少ない生存者である松本五郎さんへのインタビューを掲載している。 松本さんはその後亡くなるが(それにより生存者は菱谷さんただ一人となる)、ご遺族は、松本さんが病のため実現できなかった最後の講演用の原稿の原本を佐竹記者に送付した。佐竹記者は、その思いを受け止め、北海道新聞の記事にまとめた。 この記事には、松本さんが逮捕される前に描いた絵が数点掲載されているが、なぜそれが危険思想とみなされるのか。 そして、この国会体制、警察体制は、今の日本でも、自白の強要が依然あることや、特に市民運動の実践家たちの突然の逮捕と長期拘留で見ることができる。 佐竹記者が本を執筆中に日本では秘密保護法が成立し、集団的自衛権の行使容認する憲法解釈が起きている。問題はまだ終わっていないのではないのか。 「獄中メモは問う」は私がここ数年読んだ本のなかでも「渾身の一冊」だ。是非、手に取って読んでほしい。 ↓ ブログランキングへの応援クリックをお願いいたします。 ![]() ↓ 拍手もお願いいたします スポンサーサイト
●石垣島に自衛隊が配備される 10月26日から28日まで沖縄県石垣島(石垣市)に滞在。島に配備予定の自衛隊基地についての取材だ。 これは某月刊誌に書く予定なので、詳細はここでは書けないので、以下概要だけ。 ★★防衛省は、石垣島で600人規模の自衛隊警備部隊を配置予定。面積は46ha。実際に基地の工事は始まった。 ●この計画における問題点は、 ★住民にすれば、ほぼ寝耳に水の計画。 2016年11月に防衛大臣が中山市長に陸上自衛隊基地の配備を要請。市長は、住民の忙しい年末年始を越した年明けに「住民のご意見を聞きたい」と表明したことで、住民は、年明けの面会を想定したのに、その年末に市長は突然「基地受け入れ」を表明した。 ★「なぜあの場所なのか?」 候補地は7か所あるはずだったのに、建設予定地とされたのは、沖縄一の高峰であり聖地であり水源地である「於茂登岳」の麓だった。配備に賛成する住民も反対する住民も抱いた疑問は「なぜよりによって於茂登岳なのか」ということだ。これについての市や防衛局からの説明らしい説明はない。 ![]() ![]() ★周辺地域は戦後の苦労の開墾地 特に、於茂登岳周辺の4つの集落の住民の多くは、沖縄本島で米軍基地(嘉手納飛行場など)の建設により立ち退かされた人たち、戦前から住んでいた台湾人などであり、戦後、彼らに当てがわれたのが、マラリア蚊の巣窟である原生林だった。そこを人力だけで開墾してパイン畑にしてきた歴史があるだけに、住民の土地への愛着、農業を可能にした水への感謝は他の地域には負けない。その場所での弾薬庫などを含む基地建設に「水(川と地下水)の汚染」や「枯渇」を住民は怖れる。 ![]() ![]() ![]() ★自衛隊反対の運動ではなく、住民の声を届ける運動が始まる 今回の取材で出会った人たちの中には「自衛隊容認」派もいる。だが、そういう人も「なぜあの整地に」との疑問を抱く。最大の問題が、情報が住民に共有されないままでモノゴトが進むこと。まずは住民がこの問題をどうとらえているのかを明確にする必要があるのではないのか。 この状況を変えようと、多くの住民が立ち上がった。彼らが目指したのは、この計画に対する賛否を問う「住民投票」の実施だ。市の「自治基本条例」では「有権者の4分の1以上の署名があれば、市長は住民投票を実施しなければならない」との義務規定がある。 ![]() ![]() ★運動の代表者は20代 その住民投票を実施するための署名活動の代表に就任したのが20代の金城龍太郎さんだ。同じく20代女性の宮良さんもそのサポートに入った。お二人は「若者が中心になったということを強調されるのは違うと思う」と語るが、現在の日本で、自身の住む地域で起きている環境問題や社会問題に立ち上がる若者は極めて少ない以上、やはり取材者としてはそこは一つのモデルとして取り上げたい。 ![]() ![]() ★4分の1を超える約4割の署名が集まったのに、住民投票は実施されなかった。 署名運動では、有権者の4分の1(25%)を大きく超える約40%もの署名が集まった。これで市長は住民投票実施の義務を負った…はずだった。 ところが、市議会(議長を除く21議員)は住民による投票条例の請求を反対多数で否決。市長は「議会が否決したので」と住民投票の実施を拒否。これに署名運動を展開してきた住民は驚く。 ★「自治基本条例」を廃案にせよ さらに住民が驚いたのが、与党が、その「自治基本条例」を廃案にせよとの発議を行ったことだ、これは、さすがに与党のなかにも良心派がいたのか、10:11の僅差で否決された。 ★裁判に提訴。そして敗訴。 住民有志は、「市に住民投票を命じることを求める」裁判を提訴。だが、負ける材料がないのに、地裁は訴えを「却下」した。門前払いである。住民は控訴。裁判日程はまだ決まっていない。 ★環境アセス逃れ? この基地建設が始まったのは2019年3月だが、翌4月には沖縄県で「沖縄県環境影響評価条例」が施行された。 本来であれば環境アセスを受けなければならなかった当該事業は、3月着工ということで、ギリギリ環境アセスを免れたのだ。もし環境アセスをすると、調査には2,3年かかる。さらに、水源地の開発だけに、水資源への影響の予測も出るはずだ。だが直前の着工に、住民は「アセス逃れだ」と批判する。 ★今、闘いの舞台は高裁に移された。そして、一部住民有志は「市長リコール」も考えているようだが、コロナ禍においてその準備は滞っている。 ★玉城デニー知事はいったい何をしているのか? 知事はこの問題に対して「住民の声を聴かないのは遺憾だ」程度の表明はするが、それだけだ。推進するならする、しないならしないで、県行政として具体的にこの事業とどう対峙するのかの方向性が何も見えない。 ★一般国民もどう考えているのか? 私たちは、辺野古や高江といった沖縄「本島」の「米軍基地」問題には高い関心を示す。ところが、「離島」の「自衛隊」事案ともなると、途端に関心の度合いは薄まる。 これまで沖縄の八重山諸島では、続けざまに宮古島、与那国島で自衛隊基地が配備されてきた。与那国島では住民投票を巡り地域が二つに割れた(石垣ではまだ地域が割れていないのは幸いなことだ)。 要は、米軍基地であれ自衛隊基地であれ、その周辺住民がどれだけの苦悩を強いられているかだ。 聖地、そして水源地である於茂登山周辺地域の4つの集落は全住民が反対の意思を示している。辺野古や高江に関心を向ける私たちは、同じくらいの関心を向けるべきだと考える。 2泊3日の取材はやはり短かった。また行かねば。 ←八重山諸島における台湾人の苦難を記録した貴重な文献。私は、石垣島で台湾人が苦労して開墾していたい事実を全く知らなかった。 ↓ ブログランキングへの応援クリックをお願いいたします。 ![]() ↓ 拍手もお願いいたします ●結果は圧倒的多数が『反対』 2月11日、埼玉県の浦和駅前と大宮駅前で、市民団体「沖縄に応答する会@埼玉」の主催で、「辺野古基地反対・賛成?」と銘打った、シール投票が行われた。 ![]() ![]() 2月24日に沖縄県で行われる、辺野古基地への賛否を問う県民投票に先駆け、「応答する会」では、これはヒトゴトではなく、いわゆる「本土」にいる私たちも関心を持つべき問題だとして、さいたま市民の民意を確認しようと実施した。 浦和駅前では午前11時少し前から12時まで、大宮駅前では13時から14時と、それぞれ約1時間に釘っての投票を実施したが、県民投票同様に、選択肢は「賛成」「どちらでもない」「反対」の3択。 その結果は、浦和でも大宮でも同じ傾向だった。 9割以上が「反対」で約150票。「どちらでもない」と「賛成」はどちらも一桁。 ![]() ![]() ただ、賛成意見でも「私は普天間基地を見たが、あれでは本当に住民が危ない。一刻も早く地元に返還してあげなければ」や、「このままでは状況が膠着するだけ。環境と防衛とは天秤にかけるべきではない。解決への前進として、とりあえず普天間を更地にするのが優先される」との、やや浅くても、ちゃんと考えている意見もあった。 ちなみに、 ★反対意見としては、「沖縄県内の違う場所に基地を移すだけ。何の軽減対策にもならない」といったものが多かったが、修学旅行で沖縄に行ってその海のきれいなことをまだ覚えている女子高生3人組は「反対の理由? え~、ふつうに悪くないですか?」と環境破壊として基地問題を捉えていた。 アメリカ人のデイビッド・ロザスコさんは、「70年前のような(アメリカが日本を支配する)植民地のような扱いはよくない。それに、基地が必要というけど、いったいどこの国がアメリカを襲うの? 日本は今、空母ももつし、F35戦闘機も100機も購入するし、自国で防衛できる力をつけているんだから、米軍基地はいらないでしょ」との持論を語って反対のシールを貼った。 このシール投票は埼玉新聞でも告知ニュースで報道されたのだが、それを見て、友人に「反対票への委任状」を託した人もいた。確かに、新聞を見て、「絶対に来ようと思った」という人は少なくなかった。 ![]() ★「どちらでもない」は、「情報はいっぱいあるけど、まだ自分のなかで整理できていません」(中学生)といった「考え中」が多かった。 ●会は2月上旬に結成されたばかり! 応答する会は、昨年11月から有志が勉強会を重ね、今月の2月上旬に立ち上がったばかり。そして、2月3日に議題のひとつとして「シール投票」が出され、メンバーからは「是非 やろう!}と、わずか1週間の準備でバタバタと開催にこぎつけたのだ。この行動力は凄い。 「応答する会」の代表は山田ちづこさん。沖縄の石垣島出身で、現在はさいたま市で沖縄料理や三線教室などを行う「カフェギャラリー南風」を経営している。故郷の沖縄のこと、とくに基地問題ではいつも心を痛めていた。 ![]() そんな山田さんの心にストンと落ちたのが、昨年9月、「米軍基地を日本各地で引き取ろう」と提唱している高橋哲也・東大教授の講演を聞いた時だった。「引き取る運動」に関しては、私も記事にしたことがあるし、このブログでも紹介してきた。私は引き取る運動を推奨する立場にはないが、ただ、これまでの「米軍基地絶対反対派」と「引き取り派」とが議論を交わすのはとても大切なことだと考える。 というのは、私たちが沖縄の基地問題を語るときはどうしても「沖縄の」とどうしても遠い国の問題のように考え、語るからだ。 悪い言い方をすればヒトゴト。 山田さんは鳩山政権のときの「最低でも県外」に期待した一人だ。当時は多くの沖縄県民も「基地は外国へ。最低でも県外へ」との声を上げた。 つまり、いわゆる『本土』で「沖縄の米軍基地を引き取ろう」と訴える運動は、その声に応える運動だと捉えた山田さんは、講演をきいたあと、自分が埼玉県で「引き取る」運動の事務局を開くと決めた。 「引き取り」に関しての埼玉での具体的な運動はこれからだが、「引き取る」運動と、今回のシール投票と共通しているのは、沖縄のことをヒトゴトで考えないでほしいとの思いだ。 来週あたりは、未確認情報だが、大坂や福岡、新潟でも同様の取り組みが行われるそうだ。 沖縄の米軍基地 「県外移設」を考える ↓ ブログランキングへの応援クリックをお願いいたします。 ![]() ↓ 拍手もお願いいたします ●緊急出版「シリア拘束 安田純平の40か月」 扶桑社から、11月29日の出版に先立って「シリア拘束 安田純平の40カ月」という本が送られてきた。どこかに書評を書いてほしいということだ。 それは今からでも探すが、このFBでも宣伝をする。 感想は一言でいえば「よくぞ耐えきった」ということに尽きる。 本の中身はと見ると、11月2日の日本記者クラブでの会見、11月8日の日本外国人特派員協会での会見、そして本人への120分インタビューなどをまとめたものだ。 2015年6月22日に拘束されて以来、40か月間、安田さんを拘束していたグループは今も謎のままだが、時間の経過とともに安田さんの扱われ方は苛酷になっていく。 はじめは『ゲスト』として、テレビを見ることもできて、日記も書けて、食べ物もよかった。だが、2016年7月に巨大施設に移されてからは、配線の関係からテレビは見れなくなる。さらに、たまたま食事係が教えてくれたそこの地名を、安田さんが他の囚人にも伝えたことで心証が悪くなる。囚人の誰かが解放されたときに、外部で誰かに地名を伝えたら、襲撃の対象にされるかもしれないからだ。 以後、安田さんはスパイ嫌疑をかけられる。 彼らが事務所で誰かを尋問している。たまたまそのときに安田さんがトイレに行くと、あとで「トイレに行くふりをして盗み聞きをしようとしている」と解釈したのか、捕虜の誰かをわざわざ安田さんの部屋の前に連れてきて、拷問をする。 直接安田さんに暴行はしない。ただ誰かを安田さんの目の前で拷問することで「行動を正せ」との命令をしていたのだ。 そのうち、水浴びに行ったり、指の関節がパキと鳴るだけでも「盗み聞きをするために動いた」との解釈で、誰かが安田さんの目の前で拷問された。 そして、安田さんはとうとう寝返りすらも音が出るので禁じられることになる。 動けるのは食事の時だけ。これを打開するために、安田さんはイスラム教徒になることを決意する。イスラム教徒には1日5回の礼拝が義務付けられている。つまり礼拝と言う運動を1日5回するために。 またテレビニュースで知れ渡ったが、安田さんが「私は韓国人のウマルです」と言った背景は以下の通り。 安田さんは、拘束側から「お前は日本人か?」と何度も尋ねられているが、おそらく、国際的に報道されている安田さんがここにいることを、他にも拘束されている誰かが解放されたあとで話してしまえば、この組織が安田さんを拘束していることが分かってしまう。そのために「日本人ではない」ことを自分で演出しなければならない質問だと安田さんは解釈したのだ。 ●辛いのはこれからだが 今後のことについて、安田さんが「白紙」と語っているように、すぐにはシリアに行こうとは考えていないはずだ。辛い体験は、そのうちジワジワと精神の表面に現れてくる。おそらくは強い恐怖感に襲われるかもしれない。安田さんがそれとどう向き合うか。それでももし、数年後に安田さんがシリア行きを計画しても私はそれを非難しない。 日本政府が「行くな」と言って、マスコミも「行こうとしない」現地では、老若男女が傷つき、亡くなっている。そこで何が起きているかを伝えるのは、現状ではフリージャーナリストしかいない。「行くな」と言っている地域に行くのだから、それは「自己責任」に他ならない。そんなのは当たり前のことだ。だがその『自己責任』がどうしてバッシングの対象にされるのか。お気楽な非難をする人たちにもこの本を読んでほしい。 「シリア拘束 安田純平の40か月」は一気に読めます。是非ご一読を。 ↓ ブログランキングへの応援クリックをお願いいたします。 ![]() ↓ 拍手もお願いいたします
8月6日の広島、8月9日の長崎、そして8月15日の終戦記念日が一通り終わったことで、以前も投稿した記事をちょっとだけ改変します。
●原爆Tシャツ アメリカが原爆の研究と実験を行ったニューメキシコ州。州都のアルバカーキ市には「撮影自由」の「原子力博物館」があります。 正式名称は「The National Museum of Nuclear Science & History」(国立核科学歴史博物館) 1996年にここを訪れたとき、私はある種のカルチャーショックを受けました。原爆投下を正しいと思うアメリカ人が多いとは知ってはいたが(今では、若い人はそうは思わなくなっているようだが)、だから博物館も核兵器を賛美する内容だとは予想しつつも、何がショックだったかというと、館内の土産屋で売られている「原爆キャンデー」や「原爆Tシャツ」などを無邪気に買い求める人たちの姿でした。 ![]() ![]() 原爆Tシャツをつくる? 原爆キャンデーをつくる? それを喜々として買う? ここに日米の双方に横たわる深~い溝を感じました。 ●原爆の実寸大模型 この博物館の入り口には広島に原爆を投下したエノラゲイ号の乗組員の肖像画が飾られ、入り口から中に入ると、まずドーンと展示されているのが、広島と長崎に投下した原爆「リトルボーイ」と「ファットマン」の実寸大のモデル。その近くでは、退役軍人たちが来訪した若者たちに、核がいかに平和に寄与したかを教えています。 ![]() ![]() その割合は減ったとはいえ、今もアメリカでは半数近くが「原爆投下は正しかった。戦争終結を早めた。戦争が続行された場合に失われたであろう数十万人の米兵の命を救った」と信じられています。 土産屋で売っていた記念切手もどき〔額面を抜いていある〕にも「Atomic bombs end WWⅡ」(原爆は第二次大戦を終結させた〕と印字されている。 これは、元々切手で販売するはずが、その前年に日本政府の抗議で切手としての販売を中止する代わりに額面を抜いた「切手もどき」として売ったという背景があります。 ![]() ![]() ●「原爆を落とさせた国の罪は重い」 ただ、ここで考えなければならないのは、「原爆が終戦を導いた」と歓迎するのはアメリカ人だけではなく、当時の日本の植民地であったアジアでも、やっと解放されたと歓迎する人がいたということです。 そこで思い出すのは、沖縄の伝説的な反戦地主、故・阿波根昌鴻(あはごんしょうこう)さん。 阿波根さんは「相手(米軍など)がたとえ鬼であっても、私たちは人間として接しよう」と、徹底した丁寧な言葉での非暴力運動を障がい貫いた方です。 その阿波根さは生前こんな言葉を残していました。 「原爆を落とした国より、落とさせた国の罪は重い」 原爆の被害だけを訴えるのではなく、なぜ原爆が広島に落とされたのか、それは広島や呉が軍都だったからであり、配線が決定的でも国民を戦場に駆り立てた日本の戦争責任も問うべきだと訴えたのです。 私は、この言葉はかみしめる必要があると思います。 最後に、これを撮影したのは1996年だが、その時はアメリカの8割以上が「原爆投下は正しかった」との数字があったと記憶しているが、今では5割前後にまで下がった。それはやはり「原爆は使ってはいけない」と訴え続けてきた人たちの叫びが少しずつ浸透したからにほかならないと考えています。 ↓ ブログランキングへの応援クリックをお願いいたします。 ![]() ↓ 拍手もお願いいたします |
取材のカンパをお願いいたします
1都6県にまたがるリニア問題を一人で取材することは自分で選んだ道でありますが、それも多くの方から取材費カンパというご支援をいただいたからです。とはいえ、2022年末にその資金プールがついに底をつき、東京都や神奈川県以外の遠方への取材を控えざるを得なくなってしまいました。今一度、ご支援を賜りたくここにそのお願いをする次第です。ご支援者には、今年には発行予定のリニア単行本を謹呈させていただきます。私の銀行口座は「みずほ銀行・虎ノ門支店・普通口座・1502881」です。また100円からのご寄付が可能なhttps://ofuse.me/koara89/letter もご利用ください。私と面識のない方は、お礼をしたいので、ご支援の際に、できればお名前を連絡先を教えていただければ幸いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。 樫田拝
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![]() 私が原発を止めた理由
3.11以後の原発裁判において、初めて運転差し止めを命じた判決を出した裁判長が、退官後の今、なぜあの判決を出したのか、なぜほかの裁判では住民は敗訴するのかを説明している。
超電導リニアの不都合な真実
リニア中央新幹線の問題点を『技術的』な側面から、極めて客観的に情報を分析しその発信に努め、リニアの実現性には課題ありと論じている。難しい専門用語を極力排し、読み易さにもこだわった良書。
リニア新幹線 巨大プロジェクトの「真実」
リニア中央新幹線を巡る問題を語らせては、その理論に一部のすきも見せない橋山禮治郎氏の第2弾。このままでは,リニア計画とJR東海という会社は共倒れになることを、感情ではなく、豊富なデータを駆使して予測している。必読の書。
自爆営業
国会で問題にされても一向に改まらない郵便局の自爆営業。年賀状1万枚、かもめーる700枚、ふるさと小包便30個等々のノルマはほぼ達成不可能だから、ほとんどの職員が自腹で買い取る。昇進をちらつかせるパワハラや機能しない労組。いったい何がどうなっているのか?他業種の自腹買取も描いている。
取れる! ダニ取りマット
アキモトのパンの缶詰12缶セット
スペースシャトルの宇宙食にもなった。保存期間は3年。しっとりおいしい奇跡の缶詰。24缶セットもある。
共通番号の危険な使われ方
今年10月に全国民に通知され、来年1月から運用が始まるマイナンバーという名の国民背番号制度。その危険性を日本一解かり易く解説した書。著者の一人の白石孝さんは全国での講演と国会議員へのアドバイスと飛び回っている。
マグネシウム文明論
日本にも100%自給できるエネルギー源がある。海に溶けているマグネシウムだ。海水からローテクでマグネシウムを取り出し、リチウムイオン電池の10倍ももつマグネシウム電池を使えば、スマホは一か月もつし、電気自動車も1000キロ走る。公害を起こさないリサイクルシステムも矢部氏は考えている。脱原発派は必見だ。
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